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【実録】妊娠超初期に実際に体験した『化学流産』 体調の変化やその後の妊娠、当時の心境

2018年の年明けとともに、私は人生初の化学流産を経験した。今までも気づかぬうちに起こっていたかもしれないが、実際に認識したのは初めてだった。

 

その体験を通して私の世界は広がった気がする。

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いつもより激しい腹痛と多い血液、その中に合った「胎嚢」らしき塊。汚いなんて頭によぎらずスッと両手で拾い上げた。

わかっていても実際に目にすると何とも言えない感情が溢れてきた。

 

いつもと違う体調の変化

ちょうど上の子と2歳差で子供が欲しいと思っていたころ、生理周期をつけてみたり毎回来る生理に少し憂鬱になっていた。

そんなとき訪れた体の変化。少し風邪気味のようなだるさと胸やけ。これはもしかして…とドキドキしたのを今でも覚えている。

 

基礎体温だって高温期のままだった。気づいてすぐ近くのドラッグストアへ行き妊娠検査薬を購入。翌日の朝検査をした検査薬にはうっすらと薄い線が。

 

でもまだ信じられずに次の日も次の日も妊娠検査薬を使用した。少しづつ濃くなるような線に期待は膨らんでいく。

 

そして生理予定日の1週間後に産婦人科を予約した。

少量の出血とお腹の痛み

産婦人科の予定日2日ほど前からトイレに行くと少しペーパーに鮮血がついた。不安になりながらも、上の子の時も少し出血があったからきっとそれなんだと自分を納得させた。

 

しかし出血は止まることなく検査薬の線も少しづつ薄くなっていくような気がした。

 

そして産婦人科検診の日になり検査をしてもらうことに。

産婦人科での検査結果

産婦人科に行くと周りの景色は変わらず、お腹が大きい妊婦さんや、幸せそうな笑みを浮かべる夫婦。ほほえましい気持ちと共に私も大丈夫と言い聞かせ診察を待った。

 

診察では尿検査とエコー検査を行った。尿検査の結果陽性の線が出ていた。しかし、エコーでは胎嚢が小さくまだ断定できないとのこと。子宮外妊娠の可能性は否定されて一安心した。

 

そして採血でhCG検査を行い、後日電話で結果確認をすることになった。

血液検査の結果

2日後12時指定だったのですぐに電話を掛けた。このころには出血量も以前より増えてナプキンを使っていたので、不安ばかりだった。

 

電話内容

先生「体調はどうですか?」

私 「出血量が検査日から増えてきました。」

先生「やはりそうですか。hCGの数値も本来3000以上あっていいのに750しかなかったんです。今回は妊娠が成立していない化学流産でしょう。また1週間後に様子を見たいのでお越しください。」

私 「そうですか、わかりました。」

 

2018年1月19日 流れた命

電話をした日の夕方生理痛がどんどん激しくなり、軽い陣痛のような痛みが起こった。トイレにこもり、流れていく血を見ながら腹痛に耐えた。

 

痛みは1時間ほど続き激しい痛みと共に何かが出た感覚があった。それと同時に腹痛もスッと消えた。

 

トイレを見ると5センチほどの血の塊があり、迷うことなくすくい上げた。ペーパーで水分や血をふき取ると膜のようなものがあらわれ、「ああ、これが胎嚢なのか」と冷静に思った。

 

小さな命の証を目にして切なさと空虚感が混じった何とも言えない感情が溢れてきた。気持ちを忘れないように写真に残し、胎嚢はトイレに流した。

 

旦那にも誰にも気づかれたくなかった。だからトイレの個室で一人でサヨナラをつぶやいた。

 

自然な妊娠は確率が低いキセキなのだ

今まで普通に妊娠をした。当たり前のように息子と娘を授かった。

しかし、今回のことで自然な妊娠、出産はキセキなのだと実感した。

 

なにも問題のない健康な男女がぴったりのタイミングで性行為をしても、妊娠の確率は3割しかない。

 

その3割の確率で出会えた精子と卵子が受精卵となる。

その受精卵が卵管を少しづつ移動して子宮への着床を目指す。

着床できるとゆっくり尿や血液に妊娠反応があらわれる。

しかし、このタイミングではまだ医学的な妊娠ではないという。

 

自然流産が起こる確率はすべての妊娠の中で10%~15%もある。

10人に1人は自然な流産を経験している。

 

隣で笑っている女性も産婦人科で大きなおなかを幸せそうに撫でている女性も、誰にも気づかれず流産を経験したかもしれない。

 

妊娠初期は特に確率が高く、エコーを通してからしか成長が確認できないためもどかしい思い不安な思いをする。

 

胎嚢を確認後、胎児の心拍が見えるまで手放しで心から喜べない。

そのことを化学流産を経験して知った。

 

流産に含まれない妊娠超初期の化学流産

妊娠超初期の化学流産は母体に問題があるのではなく、受精卵や胎児に問題があることがほとんどだという。

 

妊娠初期はいくら妊婦が気を付けても防げるものではないという。

 

さらに私が経験した妊娠超初期の化学流産は医学的に「流産」とも呼べないらしい。

先生曰く遅れてきた生理であり、妊娠検査薬を使わなければ気づくこともなかった妊娠、流産だったという。

 

昔は今ほど検査薬の精度も高くなく、普及していなかったので気づかない人が多かったんですよと言われた。

 

誰も悪くない流産を背負って生きる

気づかなければただの生理だったかもしれないが、私は気づいてしまった。胎嚢を見てしまった。

 

妊娠初期でも流産は防げないという。

私が経験した妊娠超初期ならなおさら成すすべはなかっただろう。

 

前向きな私は「これは仕方がなかった。もともとそういう運命だったのだ」と自分に言い聞かせた。もちろん心の底からそう思っていた。

 

そう思っていたはずなのに、胎嚢を見たあの日。私は自分を責めた

 

娘を抱っこしすぎたのか。

寒い中娘と公園に行ったのがいけなかったのか。

買い物で荷物を持ちすぎたのか。

 

思わず涙が零れ落ちた。誰にも見せることのない静かな涙だった。

 

化学流産を抱えて笑顔で生きよう

ちょうど私が化学流産を経験したタイミングで義姉が妊娠した。

どんどん大きくなるお腹を見て切なくなった。

生まれて成長する姪っ子を見てあの子も産んであげられていたらと思った。

 

しかし、本当にどうしようもないんだ。

私にはまだ上に2人の子がいたから救われたのだろう。

待望の1人目だったら、その傷はもっと深いものだったに違いない。

 

自分を責めて涙する日々が続く人もいるだろう。

 

でも妊娠初期の流産、ましてや妊娠超初期の流産は防ぎようがない。誰のせいでもない。

 

化学流産はほぼ夫婦間だけで終わってしまう、静かな妊娠流産。

深く傷を負っても2人で乗り越えるしかない。

 

きっと周りの幸せそうな女性も私が知らないだけで、傷を抱えているのだろう。

 

人知れず妊娠して流産してしまったすべての人に伝えたい。

「自分を責めないで」

 

あなたは妊娠できることが分かった。

排卵し授精できることが分かった。

ただ赤ちゃんのタイミングがちょっと違っただけ。

 

傷を負った女性の未来に、望んだ赤ちゃんが笑顔で訪れる日を、私は願っている。