妊娠出産を経て授乳が始まると多くの人が経験するトラブルに「乳腺炎」があります。
実際に私も3人とも母乳だったので乳腺炎を経験しました。
今回はその経験から乳腺炎に効果的だった対策をご紹介します。
乳腺炎とは
乳腺炎とは母乳が作られる乳腺に炎症や詰まりがおき、痛みや熱感がでる症状を言います。授乳開始後6~12週間の間に経験することが多いですが、それ以降にも起こることがあるので注意が必要です。
乳腺炎の症状
- 授乳中に片側だけ痛みを感じる
- 胸にしこりがあり痛みを伴う
- 胸が赤くなっている
- 胸が熱っぽい
- 発熱や悪寒がする
- 風邪のような倦怠感がある
初めての出産のときには私は38度以上の発熱があり、両側とも赤くはれてしまいました。2人目3人目の時には1人目の経験があったので、胸に違和感やしこり、ピンクになっている部分があれば早くから対処して軽くて済ませることができました。
乳腺炎の原因になること
いつも同じ体制で授乳している
いつも同じ体制で授乳をしていると、どうしても乳腺の出に偏りが起こりやすくなります。いつも横抱きで授乳している方は、縦抱きやラグビー抱きも取り入れてローテーションするように心がけましょう。
締め付けの強い下着をつけている
妊娠~授乳期の締め付けの強い下着は乳腺や血管を圧迫してしまうので、母乳の出にも影響を与えます。ブラジャーはノンワイヤータイプのものがおすすめですよ。
産後のバスト下垂が気になる方には補正力の高いブラジャーもありますので、そちらを取り入れてみましょう。
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産後や授乳で垂れたバストを整えるラディアンヌ補正ブラ、リフトアップ美胸ブラ
乳首に亀裂などの症状がある
乳首に痛みや亀裂がある場合どうしてもうまく授乳できなくなります。無理に授乳すると悪化やストレスの要因にもなりますので、治るまでは優しく搾乳して哺乳瓶で飲ませてあげる方法もあります。
出し切れていない母乳がいつも残っている
母乳の飲み残しが溜まってしまうとどうしても乳腺が詰まりやすくなります。特に授乳リズムが不安定でおっぱいの量が安定しないときには注意が必要です。
必要以上に絞るとさらに胸が張ることもありますので、しこりが減る程度に抑えて飲み残しを減らしましょう。
そのほかにもストレスや疲労がたまっている場合や、栄養不足などが原因で乳腺炎を引き起こしやすくなります。産後はできるだけ周りにも甘えて自分を甘やかせてあげましょう。
実際に効果があった乳腺炎対策
予防していても産後のつかれている育児期間中はどうしても乳腺炎が起こりやすくなります。実際に私も3回ともなっています。
しかし対策を知っていることで症状を軽く抑えることは可能なので、悪化する前に自分で出来る処置を行うことが大切です。
しこりがある部分を抑えながら授乳する
乳腺の詰まりは溜まっている母乳を出してあげることが一番効果的なので、しこりができている部分を軽く抑えながら授乳をすると詰まり解消に効果があります。
強く抑えすぎると乳腺を傷つけてしまう可能性もあるので、指三本ほどを軽く添えるくらいのイメージで大丈夫です。
詰まりがある部分を飲ませる
赤ちゃんの飲む角度を変えて、詰まりがある部分をよく飲んでもらうようにしましょう。
外側の場合は「ラグビー抱き」
上下の場合は「縦抱き」
内側の場合は「横抱き」
私はこの抱き方が試行錯誤した結果一番効果が感じられました。
授乳後のしこりは軽く搾乳する
授乳後はおっぱいのチェックを心掛けて、しこりや痛みがあるようならその部分を軽く抑えながら少し軽くなる程度搾乳してあげましょう。
この時多く搾乳しすぎてしまうと、母乳が必要以上に作られすぎてしまい悪循環になることがあるので注意が必要です!
※実際に1人目の時に搾乳しすぎて両胸がパンパンに腫れあがりました。
だるさや微熱、胸の赤みが出たら「葛根湯」
これは助産師にも推薦された方法なのですが、乳腺炎対策に葛根湯はおすすめです。葛根湯は授乳期にも飲める漢方ですので、安心して服用することができます。
私は3人目の授乳中に3回ほど37度程度の微熱と寒気、だるさや胸の痛みと赤みが起こりましたが、葛根湯を飲んで寝ることですべて改善しました。
おすすめの飲み方は、白湯に溶かしてゆっくり飲んだあと少しでも睡眠をとる方法です。こうすることで体を温めることができ、血流もよくなるのでストレスや疲れ軽減にも効果を感じました。
強い痛みや赤み、38度以上の発熱時は病院へ
自分で対処しても変わらない場合や1日以上痛みや37.5度以上の発熱が続く場合には、母乳外来がある病院や施設で一度見てもらいましょう。
母乳が詰まっているだけであればおっぱいマッサージをしてもらうことで楽になりますが、細菌が入っている場合には抗生物質での治療が必要になります。
忙しい時期ですが無理をして我慢をしすぎずに、自分のケアも心がけましょう。